二次創作は違法?知っておくべき二次創作の基本と注意点のまとめ

スポンサーリンク



ネットが普及した現在では、twitterやpixivなど様々な場所で当たり前のように二次創作物を目にしますね。

好きな漫画やゲームのキャラクターの漫画を描いてイベントに参加したり、SNSやpixivでイベントの告知をしたり、ネットの普及で昔よりもファン活動が盛んになりました。

しかし、ネットが普及したことにより、SNS上で二次創作関連のトラブルも頻繁に目にします。

例えば、公式のイラストと見分けがつかないようなクオリティの高いグッズを作ってしまい、企業側から販売中止を要請されたり、同人に関する呟きを、公式のtwitterアカウントにリプライで飛ばしてしまい炎上してしまったり。

一体なにがいけなかったの?と感じる人もいると思います。

だって同人活動は、今や多くの人がネットを介して普通にやり取りしているものです。

二次創作の暗黙のルールを知らない世代

ネットが普及してからは二次創作をする人口も爆発的に増えました。

これまでの「二次創作をする者は公式には絶対に見つかってはならない」「二次創作はおおっぴらに公言してはいけない」という「常識化したルール」を知らずに、二次創作の世界に足を踏み入れる人も多いことでしょう。

特に、SNSが普及してから創作活動の道に入った若い人々は、ネットで二次創作物を見ることが当たり前になっていますし、イベントの告知などもSNSから情報を仕入れる、という人が多いです。

現在の若い世代の同人作家にとっては、二次創作は”開けたファン活動”の一環であるという認識なのかもしれません。

そもそも二次創作は違法

厳密に言えばもう少し違う言い方になりますが、二次創作というのは基本的には違法です。

コミックマーケットなどのイベントで配付される全ての”同人誌”が違法という意味ではありません。

また、好きな漫画やゲームの漫画を描いて個人的に楽しむことも違法ではありません。

これはあくまで”二次創作物”を作成し、公開・販売した場合の話です。

コミケには、文学作品を批評する同人誌や、鉄道や動物の写真集など法的に(おそらく)問題ないもの、あるいはオリジナルの漫画などが販売されていますが、これらの一次創作に関しては法律に触れることはありません。

しかし、すでに存在する漫画やゲームをはじめとする著作物を、作者に許可なく使い改変する”二次創作”は、翻案権または、同一性保持権の侵害となります。

また、改変しない場合、例えば、イラストのトレース(模倣)など、(創作性がない場合)などは複製権の侵害となります。( これらの権利は著作権の支部権であり、総じて著作権と呼ばれている場合もある)

二次創作は法的には間違いなく”黒”なのです。

これを目にして「二次創作をすると逮捕されてしまうの?」と心配になってしまう人もいるかもしれませんが、周りの同人作家が逮捕されたという話は聞きませんよね?

そう、違法だからといって、罰金を取られたりましてや逮捕されるようなことはありません。

二次創作が許されている理由

著作権法は線引きが非常に曖昧で、著作者と二次創作者、当人同士でいざこざが発生して裁判にでもならなければ、刑罰を受けるようなことにはならないのです。

ほとんどの二次創作物は作者の許可を得てはいませんが、ファン活動の一環として公式から黙認されています。

同人作家はある意味では原作の最大のファンです。

企業にとっても、同人誌が作られる(二次創作が活発になる)ことで、原作の宣伝になるという効用もあり、同人活動を取り締まる事でファンが離れて原作者サイドの首を絞めることになるよりも、黙認して泳がせたほうが経済的に嬉しい効果が期待出来るのです。

また、著作物である自分の漫画やゲームのキャラクターイラストをネットに公開されたところで、著作者には何の損害もありません。

むしろ著作者の中には、ファン同士の交流を盛んにして作品を盛り上げてもらいたいと思っている人もいるでしょう。(著作者により様々)

つまり「黙認」は、企業にとって、経済的・合理的なスタンスであり、二次創作の作家は競争する相手ではないのです。

二次創作におけるトラブル

ただし、二次創作によって著作者側に何らかの不利益・あるいは不愉快な感情が生じる場合は、トラブルに発展する可能性があります。

例えば、同人誌は、(ファン活動の一環である為)”営利性が無いもの”と企業側に認識され黙認されていますが、あまりにもすさまじい売上げを上げる人に対しては、販売の中止を要請されることもあります。

これは、著作者と二次創作者が競争相手となってしまった例ですね。

また、余りにもクオリティが高くて、公式のグッズと勘違いされてしまうようなものを販売した場合も、同じように販売中止を要請されることがあります。

グッズ等の立体に関しては特に公式からの目が厳しくなっています。

立体物は、一見しただけでは公式の商品と区別がつきにくい部分があり、完全なる営利目的で公式に酷似した商品を生産して売る、いわゆる「海賊版グッズ」と、「ファン活動で作ったグッズ」の差がつきにくい為です。

2005年に男性マンガ家によって執筆された、「ドラえもん最終話同人誌問題」のように、原作のイメージ変容など社会的影響が大きいと判断された場合は、権利者によって訴えられたり作品の削除を求められたりします。

「ドラえもん最終和同人誌問題」

電池切れで動かなくなったドラえもんを、ロボット工学者となったのび太が甦らせるという内容の「最終話[1][3]をもとに、男性漫画家が「田嶋・T・安恵」のペンネームで2005年秋に漫画化し、20頁の冊子にした[3]同人誌即売会会場で頒価300円、秋葉原等に展開し同人誌等を取り扱うメロンブックスにて420円(5%税込 卸値280円)、同店インターネットショップを通して販売を行った[1][3]

藤子・F・不二雄そっくりの絵柄や最終話らしい展開、感動的な結末がインターネットなどを通じて評判となり、同人誌としては異例の15,500部が出荷され、約13,000部を売り上げた[1][3][4]。販売終了後も、ネットオークションで5,000円近い価格で売買され[3]、時には数万円の値が付くこともあった[1]。さらにコピーされたものが、インターネット上で自由に見られる状態となった[5]

同人誌はA5オフセット版の全20ページで、表紙はオリジナルの小学館てんとう虫コミックスを意識して作られている(オリジナル版において、タイトル上部の「てんとう虫コミックス」と表記される箇所に「ガ・フェーク同人誌」、巻数の箇所に「最終話」という表記がなされている。また、裏表紙には収録タイトル(目次)が記載される箇所に、ドラえもんへの想いをつづったあとがきが書かれている)。

第三者によってWebに無断で公開された時は、作者やサークル名の記載された表紙裏表紙は省かれ、本文のみであったことが後に誤解を呼ぶ事となった。

著作権者である小学館および藤子プロ側は、絵柄が原作と酷似しているため「藤子・F・不二雄の真作」であると勘違いし、小学館に問い合わせる者が出るなど、あまりに広まりすぎたために「想像していた以上に深刻な事態」[6]と受け止め、男性に著作権侵害を通告。小学館の通告を受け、男性は侵害を認めて謝罪し、在庫が全て廃棄処分されることになった。あわせて、Webで公開(無断転載)されたものについても削除を依頼した[6]

ドラえもん最終話同人誌問題Wikipedia

二次創作のルールを設けている企業も

二次創作にガイドラインを設けている企業や漫画家もいます。

最近だと、スマホゲームで絶大な人気を誇っている「 Fate/Grand Order 」が、二次創作に関するガイドラインを発表しています。

Fate/Grand Order 二次創作に関するガイドライン

また、女性向けゲームとして人気を博した「刀剣乱舞」も、ファン活動としての二次創作を応援するために設計された制度としてガイドラインを設けました。

刀剣乱舞-ONLINE(ニトロプラス)

企業から同人作家に向けて、こうした二次創作のガイドラインが提示されることは異例中の異例ですが、同人マーケットの拡大や、暗黙のルールを知らない作家が企業に同人活動のガイドラインを問い合わせるケースも増えている為、今後こうしたガイドラインを掲示する企業が増えてくるのではないでしょうか。

二次創作の著作権についてのまとめ

二次創作は、明らかな悪意や作者への損害がない場合は黙認されることが多いです。

しかし、黙認されているからといって合法であるわけではありません。

著作権法では、他人が権利者に許可を得ることなくこれらの権利を無断で行使することは違法です。(著作権法上許された使用方法は無断でもOKです。)

ただし、著作権は親告罪であり、著作者が訴えを起こして初めて罪に問える犯罪である為、作者が訴えを起こさない限りは問題になることはほぼありません。

この為、ほとんどの場合が当事者間で解決することが多いです。

著作者が二次創作をしたものに対して、公開の取り下げ・出版物の販売停止を要請した場合は、直ちに公開を停止しなければいけません。

作者が不愉快に感じる内容(作品へのヘイトを題材とした同人誌等)は避けるべきでしょう。

企業などで、二次創作のガイドラインを設けている場合は、ガイドラインにしたがって同人活動をしていればトラブルになることはないでしょう。(ガイドラインがない著作物に関しては、企業側が黙認してくれているという基本を忘れてはいけません。)

また、著作権の訴えは当事者間で扱われる為、第三者がこれを通報したとしても、当事者からの訴えがなければ罪には問えません。

さいごに

同人誌は今や一大マーケットとなり、作品を愛するファンたちにとっては無くてはならないものとなりました。

近年ではトヨタや雪印といった大手の企業も参入し、芸能人の叶姉妹が参加したことでも一躍脚光を浴びました。

二次創作者には原作へのリスペクトと著作権への理解を忘れないでいただき、節度を持ってこうした文化を守っていってほしいです。

スポンサーリンク



スポンサーリンク



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です